春の味覚と言えば、北海道では寒さが残る早春から旬を迎えるグリーンアスパラガス。地元十勝産ならではの、みずみずしく太くて甘みと柔らかさを兼ね備えた立派なものをよく食べていました。

グリーンアスパラガスと言えばバター焼き、バター焼きと言えばグリーンアスパラガス！というぐらい、私の中でグリーンアスパラガスはバター焼きのイメージが強いです。バターでアスパラガスを弱火でコロコロ焼いて胡椒少々と醤油を回しかけるとジュワっと音がして、もう美味しい1品。
キノコと一緒にソテーすれば、ボリューム満点の簡単おかずの出来上がり。

そんなグリーンアスパラガスは、どのご家庭でも穂先の貴重価値が高いと思います。喧嘩せず平等に食べたいものですが、穂先派からするとなかなかそうはいきません。たまに取り合いになります。根元の部分も勿論美味しいけれど穂先が好きなのはいつまで経っても変わりありません。

子どもの頃はホワイトアスパラガスと言えば缶詰しかありませんでした。とても柔らかいのでつまんで取り出す時に、よく全部の穂先だけが取れてお皿が穂先祭りになることもありましたが、それはそれで美味しくいただきました。取り出す時は慎重にしなければならない、それがホワイトアスパラガスの缶詰の特徴です。それをそのままマヨネーズをかけてよく食べていました。

グリーンアスパラガスはバター、ホワイトアスパラガスはマヨネーズ。味はどちらもこの組み合わせが定番で今もとっても好きです。

ベーコンで巻いたり、ポーチドエッグをのせたり、粉チーズをかけて焼いたり、焼きびたしたりにするのは、まだまだずっとずっと先のこと。

立派なグリーンアスパラガスが身近で手に入っていた時、バター焼きばかりで食べていた自分に、こんな食べ方もあんな食べ方もあったのに！と、教えてあげたかったなぁ。

今年も春の味覚、グリーンアスパラガスをバターの香りとともに色々な味でも楽しみたいと思います。それぞれの春の訪れとともにそれぞれの春の味覚を楽しんで、思いっきりカラフルな春を感じましょう！